ショーケースのトラブルを解決して設備更新せずに解決した事例

照明と空調の省エネはしたけどショーケースの省エネはどうしたら・・・

地域密着で店舗展開されている食品スーパーマーケット様から食品スーパー省エネ.comにお問合せをいただきました。食品スーパーにとって消費電力の多くを占めるショーケースの省エネをしたいとのことで、照明や空調の省エネ対策は取り組んでいましたが、ショーケースはどうやって省エネすればいいかわからないとのことでした。

ショーケースが店舗には80ケースあり、故障したら最新式に更新していますが、長年使用しているショーケースがほとんどを占めていました。

 

 

そこで、食品スーパーのランニングコストである光熱費を多く占めるショーケースを更新せずに省エネする方法をご提案しました。店長様は日々多忙であり、できるだけ手間をかけずに省エネをしたいとのことでしたので、自動制御で既存のショーケース省エネする「ショーケース最適制御システム」で省エネを実現しました。

ショーケース最適制御システムは、ショーケースを冷やすためのバルブを温度に応じて最適に開け閉めすることで“手間なく”ショーケースの冷やしすぎや消費電力のムダを削減できるシステムであり、忙しい食品スーパー様にとってぴったりでした。

導入いただいて定期的に省エネ効果を確認することができるだけでなく、店舗のショーケースの温度や消費電力を把握できるようになりました。もちろん、定期的に省エネ効果を報告書としてご提出しているため、時間がない中でも簡単に把握いただいています。

 

ショーケースにトラブル発生!店舗が忙しくても手間をかけず解決した方法とは?

ある日、ショーケースの調子が悪くなり、トラブルが発生しました。食品スーパーの店舗運営で接客や品出し、管理など忙しい中でのトラブルなので、店長様は忙しさで時間が足りない状況であり、原因の特定に時間を割けられないようで困っていました。

すぐにショーケースのデータを確認してみたところ、ショーケースの温度を制御する冷媒のバルブが全開になっているにも関わらず、ショーケース内の温度が上昇してしまっていました。このままでは消費電力が高くなるだけでなく、最悪の場合は食品スーパーにとって大事な商品が傷んでしまう可能性もあります。

 

 

よくある原因として、

①配管が劣化や故障して冷媒ガスが漏れている
②ショーケース自体が故障してしまっている
③商品を多く陳列してしまっている
④ショーケースの吹き出し口にお客様が商品を置いてそのままになっている

この4つの原因が考えられますが、時間をかけて食品スーパーのショーケースを調査すると売上に影響が出てしまうため、短時間で原因を解決する必要がありました。

 

 

食品スーパー省エネ.comを運営しているミツイワ株式会社は食品スーパーのサポートに数多くの実績があるため熟練のサポートスタッフがデータを確認しました。その結果として、バルブの開閉による消費電力の変化とショーケースの中の温度変化は、配管のトラブルによる冷媒ガスの漏れの際に発生する兆候が見られず、可能性としては低いと考えられました。

また、トラブルが起きたショーケースは5年以上していたものの本体が故障するような場所で使用しておらず、隣にある同時期に導入したショーケースには異常が全く見られないため、他の可能性が高いとわかりました。

 

 

 

 

上がバルブのON-OFFを可視化した物であり、この場合赤のになっている部分がONとなり電力を消費している状態です。にも拘わらず下図で温度が少し上がってしまっています。黄色のマークされたあたりでトラブルが発生した事がわかります。

 

 

 

 

実は、食品スーパーのショーケースで消費電力が無駄になる原因として「③商品を多く陳列してしまっている」、「④ショーケースの吹き出し口にお客様が商品を置いてそのままになっている」は非常によく起きています。実際、他の食品スーパー様でもショーケース内の商品数と吹き出し口を改善するだけで消費電力を大きく削減できたケースも多くあります。ショーケースの吹き出し口に商品を置いてしまい、冷たいエアがショーケースに行き届かない場合、冷たいエアは出続けるため店舗で気づかないケースが多いことが実態です。

 

 

今回もショーケースの吹き出し口に商品が置いてありショーケースの温度が下がらず消費電力が上がっている可能性をご連絡したところ、商品を整理したら消費電力が下がった事が確認出来ました。原因が特定できずショーケースごと更新するとなると大きなコストがかかってしまいますが、ショーケース最適制御システムを活用して省エネしながら温度と消費電力を見える化することでトラブルの原因を正しく特定し、すぐに改善することができました。

ショーケースは更新せずに省エネできた!

ショーケースの消費電力は、それぞれのショーケースで1kw、2kwのムダがあると、食品スーパー全体では80ケースで80kw~160kwといった電気代が無駄になってしまうため、少しの改善で大きな効果に繋がります。光熱費や電気代といったコストの削減はそのまま利益をアップすることができるため、食品スーパー様からのご相談が非常に多いです。

 

 

日々忙しい店舗だからこそ、ショーケースのちょっとした工夫でトラブルを早期に解決し、さらにコスト削減を実現できるため、今の設備を活かしながらよりご満足いただけるようにこれからも食品スーパー様をサポートしていきます。

 

食品スーパー様省エネ.comのミツイワは食品スーパー様の省エネ・コスト削減サポートに数多くの実績があり、食品スーパー業界をサポートしています。
省エネやコストダウンだけでなく、近年注目の高いベンチマーク制度や補助金、店舗運営の効率化など食品スーパー様のご相談はお気軽にご連絡ください

お問い合わせはお気軽に!

食品スーパー・総合スーパー・百貨店などの食品売り場の省エネなら「食品スーパー省エネ.com」まで。
冷凍・冷蔵ショーケースをはじめとし、空調・照明など一括で省エネのサポートをいたします!

お電話でのお問い合わせはこちら

03-6861-5005
営業時間 9:00~17:30

メールでのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム
24時間受付

関連事例

  1. 冷凍食品のショーケースの停止トラブル事例

  2. 今さら聞けないベンチマーク制度~指標の計算を知る~

  3. 冷凍ショーケースの霜取り運転を改善して消費電力を削減した事例…

  4. 商品の廃棄リスクを削減して従業員のうっかりミスをなくした事例…

  5. 今さら聞けないベンチマーク制度~食料品スーパーのうちは対象に…

  6. 某大型食品スーパーで年間200万円以上の電気代を削減した事例…