冷凍ショーケースの霜取り運転を改善して消費電力を削減した事例

冷凍ケースの霜取りは改善できる?できない?

地元の方から人気の地域密着の食品スーパーを経営されているお客様から「冷凍ケースの霜取りがどうも適切に動いていない気がする」とご相談をいただきました。

冷凍庫、冷凍ショーケースには庫内の霜を取り除く除霜機能があります。庫内に霜が発生したままになると、冷凍庫や冷凍ショーケースが冷えづらくなるため、ヒーターを使って霜を溶かして取り除きます。

しかし、一時的に冷凍庫や冷凍ショーケースの庫内は温度が高くなってしまうため、温度が上昇したことによって食品が傷まないように冷凍庫メーカー様やショーケースメーカー様のノウハウで時間・タイミングが設定されています。

 

 

 

霜取り運転中は庫内の温度が一時的に上昇するためショーケースを冷却するためにエネルギーが必要となるため消費電力が上昇しますが、その頻度とヒーターの温度をいかに下げるかは食品スーパーの電気代を削減する省エネの重要なポイントになります。

今回お問合せいただいた食品スーパーの責任者様は、ショーケースの霜取り運転の際のヒーターの温度を下げることで電気代を削減したいとメーカーへ問い合わせましたが、良い回答を得られず、セカンドオピニオンとしてご相談いただきました。

 

見える化してるからわかった!ショーケースの霜取りは省エネできる!

ショーケースの最適制御システムで温度と消費電力の状況は見える化していたため、早速その温度と消費電力のデータを確認して検討させていただきました。霜取り運転でヒーターを使っているとき以外の稼働は省エネになっておりましたが、やはりヒーターを使っている際の消費電力は大きい状態でした。

 

 

同じ食品スーパー様の多店舗のショーケースデータと比較したところ、昼間の運転自体はヒーターの温度と頻度を変えると霜を取り切れない可能性がありましたが、夜間(深夜)の閉店後の霜取り運転については改善できる可能性がありました。

 

より詳細を確認すると、深夜の運用についてメーカー様が把握していない状況があり、霜がつく可能性が低い事がわかりました。早速、食品スーパー様の他店舗のショーケース運用状況をメーカー様に説明させていただき、最終的に店舗様とメーカー様で調整いただくことになりました。

 

ショーケースのヒーターの設定変更後、店舗様の心配していた温度まで上がる事なく運用が出来ている事を確認し、省エネにつながっている事も確認することができました。

 

 

1つ1つのショーケースの省エネ効果、電気代の削減効果は大きいとは言えませんが、店舗全体になると使用電力がしっかりと削減することができただけでなく、店長様からは「省エネと一緒に商品へのダメージとなるリスクが少なくなった」ことをご評価いただきました。

ショーケースの温度変化と消費電力の変化を見える化できていたからこそ、その後の改善活動も実現できたため、これからも食品スーパー様のサポートに努めていきたいと考えております。

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食品スーパー省エネ.comを運営しているミツイワは、古くなったショーケースを更新せずに省エネ、電気代削減、管理の手間を削減した実績を全国各地で有しており、食品スーパーマーケット様をサポートするプロフェッショナル集団です。ショーケースだけでなく照明、空調など食品スーパー様のエネルギーコストをトータルで削減しておりますので、まずはプロへお気軽にご相談ください。

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