コンプレッサの省エネは、様々な方法があります。以下の観点からそれぞれ省エネ施策を実施できているか、確認しましょう。
設置方法
コンプレッサは一か所に集中して設置する場合と、各所に分散して設置する場合で運転状況や消費電力が異なります。
設置方法を見直すことで省エネを実現することもできます。
台数制御盤による運転制御
複数のコンプレッサを効率的に運転するのに必要なのが台数制御盤です。
自社製のコンプレッサしか対応していない制御盤がこれまで多かったですが、私たちがご紹介する台数制御盤はメーカー不問で使用できます。
エア消費側(2次側)の省エネ
見落としがちなのが、エア消費側の省エネです。
エア消費設備のブロー方法を変えることで、エア使用量そのものを抑えるという省エネ方法もあります。
周辺環境整備
コンプレッサが設置されている環境によっても、電力使用量は変わります。
コンプレッサは吸気温度が高いほど多くのエネルギーを使用してしまうため、換気設備の整備や輻射熱を抑えるシートを貼るなどして気温を抑えることが、コンプレッサの省エネにつながります。
レシーバータンクの設置
たいていの場合、コンプレッサと一緒にレシーバータンクが設置されています。ロード/アンロードの切り替え頻度を抑えるなどの効果で省エネにつながりますが、設置当初と設備稼働状況が異なったために、レシーバータンクの容量が最適でないケースもあります。レシーバータンクの設置や容量の見直しなどでも、省エネを実現できます。
メンテナンス
配管やレシーバータンクの各所・バルブ部分などからエアが漏れてしまっているケースもあります。
エア漏れ箇所を画像処理により可視化することも、運転ロス削減につながります。