コミッショニングの概要
新築建物のコミッショニング
新築建物のコミッショニングとは、発注者(ビルのオーナーなど)やユーザーが求める建築設備に対する要求性能を明文化し、企画・設計、建設から運用までにおいてしっかりと実現されるよう、専門家により助言や教育を行うことです。
要求性能を明文化するだけでなく、その要求性能をどのように達成したかを記録文書として残し、企画・設計・施工・引き渡し・運用の各段階に関わる全ての関係者に共有することが重要です。
既存建物のコミッショニング
既存建物は通常、システムが一部改修されていたり、制御設定値が変更されていたりして、竣工時の状態が維持されているケースは稀です。
そのため、まずは現状の建物に対する要求性能を新たに作ります。そして、その要求性能を実現するために調査・提案・改修等を行い、最後に性能試験を行って引き渡します。
既存建物の設備ストックは年々複雑かつ膨大になってきており、これらの運用の最適化により大きな省エネ効果などが見込まれるため、既存建物へのコミッショニングは重要度を増してきています。
コミッショニングのメリット
なぜコミッショニングが必要なのか、コミッショニングのメリットは何なのか。
それを発注者、設計者、施工者の3つの観点から解説します。
発注者にとってのメリット
発注者やユーザーの要求性能が文書で明確化されているため、その性能を満たす設備が引き渡されます。
また、要求性能のデータベース化により合理的な運用ができ、保全・改修の際も容易になります。
結果として、建物のライフサイクルコストの低減につながります。
設計者にとってのメリット
設計に対する要求が明確になることで、設計作業の合理化・設計品質の向上が見込まれます。
また、設計者としての役割や責任が明確化され、設計性能の曖昧さが排除されることで、トラブルの現象・設計ミスによる保険料の低減にもつながります。
施工者にとってのメリット
工事中のトラブルや非効率的な工事の削減が実現できます。
また、工事費用の曖昧さがなくなり、発注者にしっかりと納得してもらうこと見込まれます。
引き渡し後の瑕疵担保工事やクレーム対応工事の低減も大きなメリットのひとつです。
ミツイワが提供するコミッショニングサービス
空調省エネに関して豊富な実績があります
建物において大きなエネルギーを消費するのが空調設備です。
新築・既存問わず、建物のコミッショニングにおいて、空調システムの最適化の重要性は非常に大きいです。
私たちはこれまで、多くの事業者さまの、空調システムの省エネ化のご要望をいただいてきました。
専門的な知識を持ったスタッフと、豊富な実績をもとに、各事業者様に最適なご提案をすることが可能です。
新築・既存建築物のコミッショニングは、ミツイワにお任せください。
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