弊社がご紹介する台数制御盤の特徴的な9の制御方法
一般的な台数制御盤は、一か所にまとめて設置されたコンプレッサについて、2次側設備の運転状況に応じてそれぞれのコンプレッサをロード運転/アンロード運転、起動/停止させて制御します。
しかし、コンプレッサと台数制御盤について、以下のようなもったいないケースがよくあります。
- 台数制御盤を導入後に設置したコンプレッサについては制御対象外となっている
- 各コンプレッサの導入時期が異なっているために、メーカーや機種がバラバラで一括制御ができていない
- インバータ搭載機に関する制御機能が限定的で、効率を最大限向上できていない
一般的な台数制御盤の場合、上記のような課題を抱えていることが多々あります。
一方弊社がご紹介する台数制御盤は、いくつかの特殊な制御機能があります。
さらなる省エネを実現するために必要な9つの制御機能をご紹介します。
1.異なるメーカー・機種のコンプレッサをまとめて制御
コンプレッサは、後から追加で導入することも多く、導入時期がバラバラになりやすいです。
その結果、メーカーや機種がそれぞれ異なり、すべてをまとめて制御できないことが良くあります。
台数制御盤があらゆるメーカー・機種に対応できるかどうかは非常に重要です。
2.インバータの回転数まで考慮し、インバータ搭載機のさらなる効率運転を実現
通常の台数制御盤は、インバータ機を先発運転するのみで、回転数をコントロールすることはありません。
弊社紹介の台数制御盤は、インバータから直接回転数を読み取り、インバータ機のさらなる効率的な運転を実現します。
3.圧力の上限・下限を多段階で設定した細かい制御
圧力の上限と下限を3段階で設定することにより、圧力制御とPID制御の中間の、より正確な制御を行うことができます。
圧力追従性がよく、人間の感覚的な操作を再現できるものがおすすめです。
4.コンプレッサをグループ分類してグループごとにコントロール
コンプレッサを吐出能力や機種ごとに任意で分類する事で、最も効率の良い運転方法を実現する事が出来ます。
また、グループ番号をタッチパネルで設定し、同一グループ内ではコンプレッサ毎の積算運転時間を均一化する機能がある制御盤もあります。
5.流量を演算して圧力変化を予測
エア使用量を予測し、予測に応じて必要なコンプレッサのみを運転させる機能です。
複数のインバータ搭載機の圧力変化を演算し、圧力が上限と下限の間で安定している時は他のコンプレッサを停止させるなどのことが可能となります。
6.台数制御盤の稼働状況を中央監視
各拠点の台数制御盤を遠隔監視できるかどうかも重要な指標となります。
離れた位置にある台数制御盤をネットワーク接続し、稼働状況や各種データを中央監視できると、何かトラブルがあった際に迅速に対応することができます。
7.分散設置されたコンプレッサもまとめて管理
通常の台数制御盤は、一か所にまとめて集中設置されたコンプレッサを制御しますが、弊社がご紹介するものは、分散設置されたコンプレッサも一括で制御できます。
同一配管上に接続された他の制御盤と盤間通信を行うことで、ロードや運転台数を自動的に調整して配管全域を一定圧力にします。
8.エンジンコンプレッサも電動コンプレッサと共に制御
電気代のデマンド対策として、電動コンプレッサとは別で常用エンジンコンプレッサを導入している工場もあると思います。
そのような工場の場合は、エンジンコンプレッサと電動コンプレッサを連動制御する機能を持つ制御盤がおすすめです。
9.故障の予兆があるコンプレッサを延命・保護
最も避けたいのが、コンプレッサの緊急停止によるライン全体・もしくは工場全体の生産停止です。
台数制御盤の中には一部、コンプレッサに軽いトラブル(故障の前兆)が起きた際に、その当該機の運転負荷を軽くしてメンテナンス対応までの時間を稼ぐよう自動制御するものもあります。
大きな損害を防ぐうえで、このような制御機能も非常に重要です。
自社の台数制御盤に以上のような機能があるか確認しましょう
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した機能があると、コンプレッサのさらなる省エネを実現することができます。
すでに台数制御盤を導入済みの場合でも、以上の機能がある台数制御盤に更新することでまだまだ省エネの余地があります。
まずは、自社の台数制御盤にどのような制御機能があるのかを確認しましょう。
ミツイワの提案の流れ
弊社では、台数制御盤の提案・設置工事を行っています。
以下の流れで進めていきます。
1.簡易シミュレーション
2.現地調査・導入提案
3.詳細効果試算・お見積書提出
4.施工・設定調節
5.アフターフォロー・運用確認
お客様先のコンプレッサ使用状況、設置台数・設置状況などから、当社で省エネ・コスト削減の効果試算を提出させていただきます。
簡易的にできるものなので、まずはどの程度の効果が出るのかだけでもお確かめください。